高田義裕の人生論

今日の箴言

万物の有り様は、定めのない時から、正直で、廉直であり、そのように見れば、すぐに手ですくえて拾えるほどに身近であり、単純明解に横たわっているものなのなのである。しかし、それをわざと難しく考え、物事を色眼鏡を掛けてねじ曲げるかのように、かつ、まるで地面を掘り起こして中のものを覗き込むようにして見、それらを常人のレベルでは、計り知れない事かのように現実を歪んで見ようとする事が、罪を犯し、正体をあばこうとする卑しくて貧しい人間の根本的精神態度であるということなのである。この傾向が、人と人との間に差別や階級、もしくは、憎しみや残酷さや侮蔑といったあらゆる心の悪い状態を生み出す苦しみの胎となったものである。

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