高田義裕の人生論

今日の箴言

髪の毛が抜ける事が禿げるという原因なのでは決して無く、それは物事の本質では無くて、その表面を捉えているに過ぎない。もっと正確に言うならば、髪の毛が抜ける数が、髪の毛が生えてくる数に勝ったという事が初めて、禿げるという原因なのである。よって、ここで、死ぬという事が死ぬという原因なのでは決して無く、体の新陳代謝という過程の中で、細胞が死んでくれ無くなる事によって起こるものが、初めて、体全体の死をもたらすという事なのである。要するに、生まれ代わりのサイクルである細胞単位の世界において、古くなって死ぬべき細胞の数よりも、古くなっても死なない細胞の数の方が勝った状態の事を言うのである。決して死ぬ細胞の数より、生まれて来る細胞の数が減ったという事では無いのである。すなわち、簡潔に述べるなら、1つ1つの細胞が自分の存在をいつまでも保とうとして、新たに生まれて来る細胞の為に自分が犠牲となって死のうとしなくなったのである。それゆえ、体はその新鮮な状態を保て無くなり、古い状態のままになる事に拠り、老化して行くのである。それが人間の死の原因であり、アダムとエバが利己的な精神を示し、神が禁じておいた禁断の実を食べる事により、その利己的精神の作用が肉体の細胞レベルにまで影響を及ぼした結果である。

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