高田義裕の人生論

今日の箴言

物事に対して、荒療治、すなわちショック療法でやらなければ、人間にとって本当の変化や治癒は期待出来ないのである。例えば、あなたは異性からフラれるのが嫌で、いつまで経っても好きな人に告白出来ないか。自分が傷付く事を恐れていては、決してそれ以上前に進む事は出来ないだろう。勇気を奮い起こして相手の異性に告白して、そしてフラれてもそれでいいではないか。そこであなたは自分の全存在を全否定されたと感じるかもしれないが、それでショックを受け、自暴自棄になるのでは決して無く、好きな異性にフラれた今こそが、自分という全人格を見直し、自分をチェンジするための良い機会だと肯定的な見方をし、なぜ相手にフラれたのかよく考え、行動する事によって、初めてあなたの人生は前へ動き出すのである。また、いつまでも真剣勝負をせず、自分に都合のいい妄想に耽って自分を甘やかす状態から抜け出し、何でもいいから、自分はこれだけは他の人に負けないという分野で他の人と真剣勝負をして見れば良い。自分の全力を出してたとえ、相手に敗北したとしても、自分は負けるはずが無いというプライドがズタズタに引き裂かられても、その現実を受け入れられる精神力を持って、初めて自分のレベルを思い知らされる事によってのみ、人間は真剣に人生に対して取り組む姿勢が生まれるのである。よって自分にとって嫌な事柄から逃げてはいけない。たとえ、逃げてもそれは必ず、どこまでも追いかけて来て、いずれは自分の望まない仕方で悪い報いを払わされる事になる。そうなってしまってからではもう遅いのである。歳を重ねて自分の問題から逃げて来た者は、後には、何の報いも無い、苦しみと苦労だけの地獄が待っているのである。それは歳を取れば取るほど不利なものとなるのである。どうせいずれは苦労しなければならないのなら、まだ、若いうちに、自分から自分の苦手な問題に身を投ずるべきなのである。そうして経験する苦しみや苦労は後になって、あなたの良い報いとなってあなたを保護するであろう。

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