高田義裕の人生論

今日の格言

予知能力とは何か。

予知能力とは何か。誰でも自分に予知能力があったらいいのに、と思うかもしれない。ここで、ある予知能力者がいた。彼はAさんを見て言った。あなたはいつか事故に遭います。するとAさんはびっくりして、具体的にどうなるのか尋ねた。すると予知能力者は、私もはっきりした事は分かりません、と答えた。さあ、ここで予知能力とやらの種明かしが表れたのである。予知能力者はAさんがいつ、どこで、誰と、どの様に、どうなるかを詳細な部分まで詳しく知っていた。しかしAさんに言わなかったのはなぜか。それは一部始終をAさんに教えてしまうと、例えば、それは交通事故で、相手がBさんで、来月の15日に38号線のスーパーマーケットの交差点で朝11時30分に起こるとAさんに伝えてしまえば、Aさんはその情報を基にしてその交通事故が起こる前にBさんを探し出し、事の全容をBさんに伝えてお互いに申し合わせをして、その交通事故が起きない様に回避出来てしまうからである。すると予知は予知でなくなってしまうのである。これを全世界の人々に当てはめてみると、神がすべての人間が将来どうなるかを事細かく予言したとしよう。すると全人類はその神の言った情報を基にしてお互いにその事柄が生じる前に申し合わせをして神の言った通りにはならない様に出来るのである。すなわち予言能力とは、すべての情報を知らせない事によって初めて成り立つ不完全な能力の事と言える。すなわちすべての情報の中のほんの一部分を抜き出して提示させ、それが起こると言わなければならないのである。それだったら予知能力者が予知出来る内容も断片的なものでしかないのであり、我々予知能力を持たない、何も知らない普通の人と大して変わらないではないか。予知能力者は少しの断片しか予知出来ない事で予知出来るというジレンマを抱えているのである。よって予知能力者よりも我々の方がよく知っている分野もあるから、予知能力者も普通の人も何も変わらないのである。よって人は自分に予知能力があったらいいのに、と思う必要性など何もないのである。

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