高田義裕の人生論

今日の格言

結局、人間が人間の生活をより便利にし、より進歩させるという事の本質は、人が他の誰とも交わらずに家の中にいるだけですべて事足りる様にしてしまうという点において、人々を知らず知らずのうちに孤独に追いやるという事に集中しているのである。便利な事、すなわち電話一本で自分の欲しい物や必要な物を手に入れられること、スマホのインターネットで、外に出ずともチャットで会話し、すべて家の中にいるだけで事足りてしまうのである。これはまるでパソコンのキーボードを打つ時の感覚をどれだけ無くしてキーボードを打てる様にするかという作業に似ている。やっぱり時代がどんなに進んで進歩しても、自分の手でキーボードを打つ手の感覚を味わいながら文章を書くという事は時代を超えて普遍的なものだと思うし、どんなに時代が進歩しても、紙の本の活字を読む事も変わらない普遍的意味を持つものであると思うのである。同様に、人と人とが直に顔と顔を見合わせて会話し、対話する事も時代の変化に関係せず、普遍的な事なのである。むしろ人は人と会話する技術を磨く事で芸術なり、文学なり、文化なりを成熟させ、人生を味わい深いものにしてきたのである。むしろ人間が直に顔と顔を見合わせて会話する事無く、すべて事足りる社会などというものは精神的には異常な状態であり、人間として甚だしく病的で不健康な社会なのである。昨今の現代人の精神的病気の増加は、この人と直に会話する技術がいかに乏しく苦手なものにしている事からすべて起因を発しているものと思われる。

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