高田義裕の人生論

今日の格言

我々は自分達の労働力をいわば商品として売る。すなわち自分の頭や体を提供する事によって会社や雇い主から賃金を得るのである。しかし芸能人や俳優という部類の人達は自分自身という人間自体を商品として売り、ファンや支持者を獲得している。これは相当に大変な仕事である。常に服装も身なりも洗練さが要求されるし、自分の生き方も常にファンや支持者達の模範となる様に日々研鑽努力しなければならない。これはいわゆる聖書で言えば、アイドルであり、偶像である。すなわち彼らは皆神々の1人であり、ファンや支持者達は彼らを崇め尊敬する事によって彼らを偶像崇拝しているのである。だから偶像の対象であるスター達は自分自身というブランドの価値を高め、それを常に魅力的なものとして維持する為に並みの人間よりはるかに厳しい生活を強いられる。彼らは自分のする事の一挙一動をすべての人から注目されているのだから、その大多数からの視線という物凄いプレッシャーを1人で背負わなければならない。そう、言い訳や逃げなど一切許されないのだ。また彼らに一様として見られるのは全員ナルシスト(自己愛主義者)である事である。かと言って、昔ながらの悪い意味でのナルシストでは無く、努力するナルシストなのである。彼らは自分の理想とする人物像に出来るだけ近づくため、常に自分を追い込み、怠惰さを許さず、自分自身というブランドを維持し向上するために必死に戦っているのである。日本人にも今私が注目している気骨でたくましい2人のアーティストがいる。それはGACKTさんとローランドさんである。彼らは今の世代にあって自分という存在にプライドを持ち、いわゆるカッコいい路線を貫いている、今では貴重な存在となった人である。今の芸能界はお笑いタレントばかりで溢れており、たとえ失敗してもジョークで笑いを取ればいいという楽な生き方をしている。それに対してGACKTさんやローランドさんは一度失敗しようものなら自分に恥をさらしてしまい、それをジョークで笑い跳ばせは良いという楽な立ち位置にいない。彼らに失敗や醜態は許されないのだ。なぜなら彼らはお笑い芸人では無く、かっこいいキャラクターで自分を売り出しているからだ。この様な最近としては珍しくなってしまったこのお二人に敬意を表したい。彼らの人生哲学は現在本となって出版されている。GACKTさんは[GACKTの勝ち方]サンクチュアリ出版、ローランドさんは[俺か、俺以外か、ローランドの生き方]株式会社KADOKAWAである。ぜひ一読をお勧めする。今の時代には珍しい自分に対して厳しく生きている彼らをぜひ応援してやって欲しい。

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