高田義裕の人生論

今日の格言

濡れやすくて乾きやすい靴と濡れにくくて乾きにくい靴とはどちらの方が利便性が良いか。まず10日間連続で雨が降るとする。そして両方が必要とする靴の数を計算し、10日間の中でどちらが必要とする靴の数が少ないかを調べるのである。まず濡れやすくて乾きやすい靴をAとし、濡れにくくて乾きにくい靴をBとする。Aの場合、1日目の雨の日はずぶ濡れになった。それで2日目はまた別のAを履く。そして2日目もずぶ濡れになった。それで次は3足目のAを履いた。そして3日目もずぶ濡れになった。しかし、その間に一番最初に履いたAがすっかり乾いていた。それで次はその乾いたAを履いた。そして4日目もずぶ濡れになった。しかしその間に2日目に履いたAがすっかり乾いていた。それで5日目はそのAを履いた。そして5日目もずぶ濡れになった。しかしその間に3日目に履いたAがすっかり乾いていた。それで次はその乾いたAを履いた。そう、Aの場合は、最低3足あればたとえ毎日雨が降っても事足りるのである。次はBを見てみよう。まず1日目にBを履いた。しかしそれは濡れにくいのでずぶ濡れにはならなかった。それで2日目も同じBを履いた。すると2日目にはBはずぶ濡れになった。それで3日目には二足目のBを履いた。しかしそれは濡れにくいのでずぶ濡れにはならなかった。それで4日目も同じBを履いた。すると4日目にはBはずぶ濡れになった。それで5日目には三足目のBを履いた。しかしそれは濡れにくいのでずぶ濡れにはならなかった。それで6日目も同じBを履いた。すると6日目にはBはずぶ濡れになった。それで7日目は4足目のBを履いた。しかしそれは濡れにくいのでずぶ濡れにはならなかった。それで8日目も同じBを履いた。すると8日目にはずぶ濡れになった。しかしようやく一番最初に履いたBの靴がすっかり乾いた。それで9日目には一番最初に履いた乾いたBを履いた。しかしそれは濡れにくいのでずぶ濡れにはならなかった。それで10日目も同じBを履いた。これで終了である。結果はどうであったか。濡れやすくて乾きやすいAは同じ靴を3足用意すればそれで事足りた。それに対し、濡れにくくて乾きにくいBは10日間の間に最低4足のBが必要であることが分かった。これにより、濡れやすくて乾きやすいAの方が濡れにくくて乾きにくいBよりも最低限必要な靴の数が一つ少ない分、靴を選ぶには濡れやすくて乾きやすい方が利便性がある事が判明した。このようにある対象の性質があって、それが実際にはどういう利便性を持つか知りたい場合、すなわち、その調べたい対象の性質の本質を知りたい場合、その性質の対象を無限に積み重ねて振るいにかけるのである。例えば極小のナノクラスの物質の本体を知るためには、その知りたい対象のナノクラスの物質を無限に積み重ねるのである。すると、それは普通の顕微鏡でも見れるほどまでその物質の結晶が析出してくるのである。このようにあるXという性質の本質を知るためにXを無限に積み重ねていく事によってそのXの本質を知る事を[無限集積法]と言う。

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