高田義裕の人生論

今日の格言

不完全性定理

我々のこの現実世界は本当はバーチャル(仮想現実)なのか、本当のリアル(現実)なのかを証明する事は出来ない。なぜなら、もし、我々のこの世界がバーチャル(仮想現実)ならば、本当のリアル(現実)が我々の空間の外側に必ずあるはずであり、それを確認する術を我々は持たないのである。例えば、ある部屋があって、私達はその中にいるのであり、外側に通じる扉があるのであるが、この扉は外側にしか鍵穴がなく、内側からは開けられないようになっているのと同じ事である。また、もし、我々のこの世界がリアル(現実)であるならば、私達は偽物のバーチャル(仮想現実)が確かに存在する事を証明しなければならない。しかし、我々のこの世界以外のバーチャル(仮想現実)が存在する事を証明できる術を我々は知らないのである。よってどっちにしろ、ゲーデルの不完全性定理のように、数学全体が無矛盾である事を数学自体が証明出来ないように、我々はこの自分達の生きているこの世界が、無矛盾である事を我々自体は証明出来ないのである。その意味において、私達のこの世界は本当はバーチャル(仮想現実)なのか、リアル(現実)なのかは分からないのである。すなわち逆に言えば、我々の住むこの世界はバーチャル(仮想現実)であるとも言えるし、リアル(現実)であるとも言えるのである。

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