今日の箴言
[優れた洞察力]とは、次の定義である。他の誰とにでも、共に共有することの出来ない奇妙で珍しい事柄を思い付くことではなく、他の誰とでも、共に共有することの出来る事柄に関して、幅広い視野と注意力を持っていて、それらに気づくことである。
2.あなたに対する評価は、あなたの所有ではない。それは、他の人の所有である。よって、あなたの良いところは、自分の口で言うのではなく、他の人の口から出るようにせよ。
3.真理は存在するか、しないか、という命題は真理にふさわしくないのである。それよりも先に、真理には従わねばならない、という命題の方が先に存在するのである。例えば、真っ白な紙に絵が書かれていて、その絵が、真っ白な紙は存在するのか、しないのかと言うことと同じであるからである。要するに、自分が真理によって生み出されているのに、その真理の存在を疑っているという矛盾があるからである。すなわち、真理が存在するおかげで真理を否定することも初めて可能であるということである。
4.宗教での最も害悪となるものは、その宗教が、それを信じる者の心の内に、自分達だけの特権だという傲慢な強欲が芽生えることである。その間違った特権意識が、自分と他者を差別化し、独り善がりの独善に陥るのであり、自分は選ばれた特別な存在であると、優越感に浸り、それは段々と心を蝕んで行くのである。そうした精神状況から、一般人には到底考えられない殺人を正当化する欲望が生じて来るのである。