高田義裕の人生論

今日の格言

なぜ民主主義の国家財政は常に莫大な借金を抱えるのか。

なぜ民主主義の国家財政は常に莫大な借金を抱えるのか。例えで考えて見よう。世界情勢とは山あれば谷ありの、盆地あれば、川ありの複雑な地形を表している。そして政治の舵取りとは、その予想できない複雑な地形をまっすぐに進むようなものである。それで政府を地形探検して進んでいく冒険隊に例えて見よう。冒険隊は自分の組織を維持するため、最初のA地点から出発した。それで前進して行く上で自分達の食料や水をA地点にある食品会社や水道局から調達した。それから冒険隊は最初のA地点からだいぶ離れたB地点にきた。そこで食料も水も少なくなったので、国民は政府という冒険隊がB地点にある食品会社や水道局から食料や水を補充するものとばかり思っていた。しかし何と冒険隊は食料や水をB地点にある食品会社や水道局から購入せず、最初の出発点であるA地点にある食品会社や水道局からわざわざ食料と水を、遠いB地点まで大型トラック何台分も使って運ばせた。そして食料と水を確保すると、また冒険隊はB地点から新たに出発し、前進した。冒険隊は険しい山を越え、深い川の水を渡り、苦労してB地点からさらに遠いC地点まで到達した。長旅のせいで食料や水はほとんど底をつき、冒険隊はまた水と食料を調達しなければならなかった。そこで国民はC地点にある食品会社や水道局から食料や水を調達するものばかりと思っていたが、何と政府という冒険隊はC地点にある食品会社や水道局から食料や水を調達せず、また最初の出発点A地点にある食品会社や水道局から食料や水を持って来させた。そしてわざわざ大型トラック何台分にもなる食料や水をA地点からC地点まで輸送させたのである。大型トラックはA地点からC地点まで移動するのに険しい山を越え、深い川の水を渡り苦労してようやく冒険隊のいるC地点まで運んだ。それでその輸送運賃は莫大なものとなった。そこで冒険隊の運営資金が底をつき、政府という冒険隊は国民から税金として冒険隊の運営資金を徴収した。これでお分かりだろう。政府とはこの混沌とした複雑な世界情勢を渡り歩くために必要な財源を国民から税金として徴収しながら政治を推進していくのであるが、推進していくうちにA地点からB地点、またC地点と世界情勢は刻々と変化する。それで政府もその刻々と変化する世界情勢に合わせて、自分達の政策や組織も柔軟に変化させ、再編成しながら政治を行っていかなければならないのに、先ほどのどれだけ最初の出発点から離れても無駄に大型トラック何台分も使って運ばせたように、自分達の政策方針や立場を変えようとはせず、常に古いやり方でいつまでも同じA地点にある一部の一流企業や団体に利権を与え固定化し、税金を無駄使いするのである。世界情勢の変化に応じて他にいくらでも利用できる会社や団体があるのにそれをあえて利用せず、常に利権を古い友人である同じ会社や団体にいつまでも与え続け、既得権益を形成し、国民から徴収した税金を自分達のふところの中に入れて暴利を貪っているのである。そのせいで民主主義の国家財政は常に税金の無駄使いにより、莫大な借金を抱えるようになるのである。

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