高田義裕の人生論

今日の格言

論理学

加算法と消去法

我々は普段、物事を知るために加算法を使っている。例えば、黄色いという情報があり、それは酸っぱいという情報を加算し、さらにそれは果物の一種である、という情報を集積して、我々はそれを推測し、最終的にそれはレモンの事であるという判断を下すのである。しかし加算法は今の様に、比較的はっきりとした明確な断片的情報が必要不可欠である。しかし、現実では明確な断片的情報すらわからない事が多い。すなわち、知りたい対象物の情報が曖昧なのである。この時に威力を発揮するのが消去法である。例えば、メアリーとは何者かを知りたいのだが、メアリーに関する情報が曖昧で、これといった正確な解答が得られないでいる。メアリーは先週ドラッグストアに行っていた。そこは川の近くにあるドラッグストアだった。今日メアリーは研究所で魚の餌を調合していた。その研究所は、セントルイス研究所という名称だった。彼女はドラッグストアの近くの川で魚を採取した。しかし彼女はその魚に餌を与えようとしなかった。そしてこの間調合していた餌を川に蒔いた。果たして彼女は何者か、という問いである。その正解を次の5つの選択肢から1つ選べ。

1.彼女はドラッグストアの店員である。

2.彼女は魚を取る釣り人である。

3.彼女はセントルイス研究所の研究者である。

4.彼女は川の毒性を調べている。

5.彼女は魚の餌を作るメーカーの職員である。

さあ、どれが正解であろう。彼女は確かにドラッグストアに行ったが、ドラッグストアの店員かまではわからない。また、メアリーはセントルイス研究所にいたので、その研究所の研究者かもしれない。彼女は魚の餌を調合していたから、彼女は魚の餌を作るメーカーの職員かもしれない。しかし、彼女は魚を採取した時に魚に餌はやらなかった。しかし、彼女は川まで行って魚を採取している。どれも正解に近い感じがするが、しかしこれといって決定的な答えも見出せない。よって、我々は知りたい対象の情報が曖昧なので、当てはまらないものから、順に削除(消去)していくのである。彼女はドラッグストアに行ったが、セントルイス研究所にいたので、おそらくドラッグストアの店員ではない、と判断し、ドラッグストアの店員を削除する。彼女は魚を採取したが、魚の餌を調合していたと書かれてあるから、単なる釣り人ではない事は明らかであろう。これも削除する。彼女はセントルイス研究所にいたから、研究所の研究者かもしれないが、ただそれをはっきり示してくれるものはない。次に彼女は川に行って、自分が調合した餌を蒔いているので、川の毒性を調べているわけでは無さそうである。よってこれらの事を総合的に判断して行くと、魚の餌を作るメーカーの職員はたとえセントルイス研究所の研究者でなくてもその研究所を利用する事はできるから、セントルイス研究所の研究者ではない可能性は高い。よって、彼女は魚と関係性があり、また魚の餌を調合したり、川に蒔いたりしている事を考えると、一番正解に近いのは、選択肢の5の彼女は魚の餌を作るメーカーの職員である、という可能性が一番高い。よって、正解は5の彼女は魚の餌を作るメーカーの職員だという事になる。

 

 

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