今日の箴言
人は皆、能力においては何の差も無いのに等しいのであり、例え、ある人がある1つの方面に他の人よりも長けていたとしても、それがその人のレベルを他の人よりも高い事を証明するものでは決して無く、それはその人の長所の一つでしかないと判断すべきであって、その人全体が良いとは言えないのである。他の人は、その方面には長けていなくても、その人には無い別の面でその人よりも遥かに長けている場合が多いのであり、結局は同じ立場なのである。また、実際的には、ある事に非常に優れている場合、その代わりに別のある事に対しては普通の人よりも劣っている場合がほとんどなのである。すなわち、古今東西、天才と呼ばれて来た人達は、一種の人格障害を抱えており、例えば、数学に秀でている人は、精神的な病を抱えていたり、優秀な頭を持っている女性は短命であったりするのである。また、対人恐怖症の人は絵を描く事に優れていたり、ノイローゼ気味の人は優れた芸術作品を作ったりするのである。よって、心身共に健康な人は何の才能も無い普通の人だったりするのである。すなわち、何かの事で他の人よりずば抜けて優れている者は、自分の事を誇るべきでは無いし、逆に何の才能も無い普通の人は自分の事を嘆く必要も無いのである。
