今日の箴言
この世界に果たして価値のある実物資産というモノは存在するのであろうか。それは金や銀であろうか。またダイヤモンドやルビー、宝石の類いのものであろうか。それとも、高価な美術品や芸術品であろうか。しかし、ここで現実を見て見よう。私達は毎日苦しい思いをして、額に汗しながら働かなければならない。この事実は何を物語っているか。そう、それは、およそ、この世界にこれが一番価値があるという実物資産など決して存在し無い事を意味する。それはなぜかと言うと、もし、この世界にたった1つだけ一番価値のある実物資産があるとしたら、全世界の人々はそれを手に入れようと躍起になるだろう。あちこちで、その争奪戦の争いが起きる事であろう。しかし、実際にはその様な戦争は起きてはいない。確かにこの世界には戦争があるが、その様な類いの戦争では無い。それは民族間の争いであったり、政治的利権の争いであったりするわけである。要するに、もし、人間が一番価値のある実物資産を手に入れてしまえば、もうそれ以上働く必要も無ければ他の人と争う必要も無いのである。ただ自分1人だけが独立して、幸福を満喫する事が出来るはずである。。しかし、この世界の頂点に立っている様な人物は存在していない。現実は分裂した国家間の争いがあるのみである。すなわち、この世界には価値があるものなど無いから、自分達で人為的に価値あるものと見なされる物事を生み出す努力をする以外に無いのである。この様な訳で支配者達は、奴隷をこき使い、その安い低賃金で作った製品なりを付加価値を付けて売って儲けを出すという価値を人為的に作り出しているのである。そして、それはここまですれば良いというものでは無く、延々と働き続けて行かなければならない無限地獄なのである。だから人類は、過去からずっと連綿と戦い続けて来たのである。これからも戦い続けなければならない。なぜなら、この世界には、価値のある実物資産というものが無いのだから。よって、金や銀も、ダイヤモンドや宝石、高価な美術品や芸術品も絶対的に価値のある実物資産では無い。それはあくまでも、相対的な価値観の一部に過ぎ無い。要するに、時代が変われば、価値観も全く変わるという事である。