今日の箴言
およそこの世に楽などしている者は一人としていない。皆自分の仕事や、悩みで問題を抱え、苦しんでいる。例え、百歩譲って、仕事もする必要もなく、何の悩みもない者がいるとしても、それでも彼は決して楽をしてはいない。なぜなら、彼は苦しんでいる者から見ると天国のような生活を送っているとしても、彼自身にそのような自覚はないからである。すなわち、自分の現在の境遇を当たり前のことに感じており、何の感謝もないからである。いや、むしろ今現在の状況に満足しておらず、不満さえ抱いている。そう、すなわち幸福感がないのである。その意味で彼もまた決して楽などしていないのである。