高田義裕の人生論

今日の格言

態度が悪い人間にとって、その悪い態度を直す事が当面の課題なのでは決して無く、態度が悪い方が良い状況のもとでも悪い態度でいられるかどうかという事が当面の課題なのである。すなわち、自分より弱い人間に対して態度が悪いだけでは駄目で、自分より強い相手に対しても悪い態度をとれる勇気があるかという事を問いたいのである。並みの人間なら誰でも、自分より弱い人間に対しては悪い態度を取っても、自分より上の上司とか先輩とかになると途端に及び腰で態度が良くなるからである。すなわち、たとえ不備で、不十分で、不安定で、不完全であっても、1つの事を貫き通す事が初めて良い事なのである。だから、性格が良い事が良いという事では決して無く、あなたが短気ならどんな状況にあっても短気を貫き通せられるかが大事なのであり、あなたが優しい人間ならどんな状況にあっても優しさを貫き通せられるかが重要なのであり、あなたが不親切な人間ならどんな状況に置かれても不親切を貫き通せられるかが問題なのである。大半の人間は自分の都合の良い時には優しくて、自分の都合の悪い時には不親切だったりするのでは無いだろうか。この1つの特質を貫き通せないという中途半端な状態こそ初めて悪いと言うのである。であるから、私達は悪い事も良い事も貫き通せない人間なのであるから、この世の中に悪い人間も良い人間もいないという事なのである。

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