高田義裕の人生論

今日の格言

当たり前のようにあると考えられていて、実はほとんど見当たらないものの1つとして、相性の良い人間がある。みんな自分と相性の良い異性や相性の良い同性の友人を求めているが、そんな者は果たしているのか。答えは否である。相性の良い人間など1人もいない。あなたという人間は世界でただ1人であり、誰とも違う個性を持っている。例えれば、あなたは世界に1つしか無い指輪である。あなたという指輪のサイズにぴったりの人はあなたの指以外に無い。何故なら指のサイズは人それぞれによって全く異なるからだ。自分という指輪のサイズにぴったりの相手を探そうとしている時点で間違っているのである。それよりも人間にはもっと偉大な能力がある。それは相性が良いとか悪いとかに関係無く、一緒に長く付き合っているうちにだんだん相手の性格や特徴に慣れて、相手と自分との間に精神的アブソーバーが出来て、次第に仲良くなれるという事である。そう、人間は順応する能力があるのである。だから自分と相性の良い異性や友人を求める非現実的な、そうして相手に依存する母親に甘える様な子供心はもう捨てて、現実的で、相手に依存する精神を捨てた精神的に自立した大人になろう。精神的に成熟している人は相手を選ばない。すぐに自分の方から順応して相手に合わせてしまう。日本語で昔から弘法筆を選ばず、と言って、本当に技能に習熟した人は道具を選ば無くても良い仕事が出来るのである。同様に人間関係に習熟した人は相手を選ば無くても誰とでも仲良く出来るのである。よって人間関係とは、例えば友人関係においても恋愛関係においても自分とは全く考え方も発想も違う相手と交友を深めていく事が楽しみなのである。あなたの周りにイエスマンばかりいても退屈なだけでは無いか。それよりももっと自分とは違う価値観の人と会話し、意見を聞いたり、意見を述べたりする事によって人間は自分の世界の幅を広げる事が出来、成長するのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。