高田義裕の人生論

今日の格言

進化論

進化論において、常に生き残るものは強者であり、弱者は切り捨てられるという考え方があるが、実は逆である。常に生き残るものは最も弱い者であり、最も強い者が切り捨てられるのである。すなわち、適者適存が正しいのであり、常に変化する環境に適応していく者こそ生き残れる者である。すなわち現体制において一番強い者は今の環境に対して最も適している者であり、それは言い換えれば、今の環境が激変した時、今の環境にどっぷりと浸かっていた分、新たな現実の台頭の際に全く対応出来ない事を意味する。逆に今の現体制で最も弱い者、すなわちこの現体制で煮え湯を飲まされている者、マイノリティーであり、邪魔者扱いされ、厳しい生活を強いられている者の事である。その者達はこの厳しい環境の中でどうしたら生き残れるかを必死に考え、模索する。そうしているうちにどんなに厳しい環境に置かれてもそれに対処するだけの知識や力を蓄える事になるのである。よって未曽有の環境の大変化が急に起きても、今の現体制で安楽に暮らしている現在の強者は不意を突かれ、慌てふためくが、いつも気を抜けずに厳しい環境を生き抜いてきた弱者にとっては環境の変化はむしろ自分がのし上がるチャンスなのである。この様にして、今栄えている者は、いずれ必ず訪れる世界の変化に対応出来ず、滅んでいくしか無いのであり、今不利な立場にいる者はいずれ必ず訪れる世界の変化に難なく順応して次の時代の新しい覇者となれるのである。

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