高田義裕の人生論

今日の格言

どんなに遠くにある様に思えても、どんなに大きく思えても、どんなに多く思えても、的から離れさえしていなければ、すべてを自分の手中に収める事が出来る。それを核と言う。どんなものにも核は存在する。遠いという事は、例えば、A地点から遠いとか言うはずである。なぜなら、それがA地点やB地点やC地点からなどという、起点を固定しなければ、距離は測定出来ないから、遠いとか、近いとかという判断が出来ない。すなわち、この起点が核に当たるのである。もし、起点という核が無くて、バラバラの状態から遠いなどと言っても、どこからどこまで遠いのか、はっきりしないのなら、それは遠いとは定義出来ないのである。また、大きいという事は、Aよりも大きいととか、言うはずである。すなわち、互いに比べる状態が整っていて初めてBはAよりも大きいなどと言えるのである。すなわち比べる対象を固定しないと、大きいとか、小さいとかは判断出来ないわけで、この比べる対象自体の存在が核に相当するのである。また、多いという事は、バラバラの品種のものがどれだけあっても、それは多いとは言えない。あくまでも品種を一つに絞り、例えば、オレンジという品種に限定すれば、それは多いとか、少ないとかが判断出来るわけである。この一品目に限定する事がこの場合は核なのである。すなわち、核とはそれを基礎付け、形作っている根幹そのものなのであり、言い換えれば、それがなかったら、壊れてしまうものなのである。すなわち核とは急所でもあるのである。よって、あなた方はそれが途方も無く、遠過ぎて手が届かないと言って、諦めたり、それが大き過ぎて脅威を感じたり、それが多過ぎて手に負えないなどと悲観する必要は無い。すなわちすべての物事には急所である核があるのであるから、見た目の巨大さに騙されず、常に一番肝心なところ、すなわち核さえ押さえておけば、どんなに自分達よりも強い存在があっても、それを制御する事が出来るのである。

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