高田義裕の人生論

今日の格言

無神論者達に対して。

無神論者は神など存在しないと言う。これは実は甚だ本末転倒な主張なのである。これを例えで考えてみよう。まず私が芸能人だとする。私はある芸能プロダクションの会社に雇われている。すなわち、芸能プロダクションの会社から仕事を貰って、芸能活動を行っているのだ。私はあるテレビ番組の司会者を任された。それで、テレビの前の視聴者に面白おかしく世の中の情勢を自由に自分の意見を話して、視聴者から人気が出た。ある時、事件が起きた。なんと私の所属する芸能プロダクションの会社が不正を行い、人々から非難を受けたのである。当然、私のテレビ番組もその事件を扱うことになった。私は視聴者から人気があったため、つい調子に乗って自分の会社を非難した。ここがおかしいのである。私は自分の会社のお陰でテレビ番組の司会者になれたのに、その立場を利用して自分の会社のことを悪く言ったのである。本来なら、自分のテレビ番組で自分の会社を非難することは、自分の立場上、言える権限はなく、それに対しては、沈黙すべきだったのである。もし、その芸能プロダクションの会社を非難したければ、その芸能プロダクションの会社から貰ったテレビ番組の司会者を辞めて、新たに自分の自力で芸能プロダクションの会社を立ち上げ、自分の力でテレビ番組の司会者になって初めて非難する権限を持つのである。これと同じで、神は存在しないという主張も、あくまで神が存在するお陰で初めて言えることであり、神は存在しないという主張も神が存在することに依存しているのである。よって、我々には最初から神は存在しないなどと主張する権限はないのである。もし、正当に神が存在しないことを主張したければ、神から貰ったこの命を一旦捨て、自分の自力で命を誕生させ、まったく神からの恩恵を受けずに、独立した存在になって、初めて、神は存在しないということを主張する権限を持つのである。

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