高田義裕の人生論

今日の箴言

すべての人が優しい人であったらどうなるであろうか。それは素晴らしい事であろうか。いや、決してそうでは無い。優しい者ばかりいたら、悪い事を注意する者がいなくなって、悪い事をする者がのさばるであろう。やっぱり、悪い事を注意する厳しい人間も必要なのである。同様に、すべての人が正しい人ばかりだったらどうなるだろうか。それは素晴らしい事だろうか。同様に、すべての人が優れている人ばかりだったらどうなるだろうか。それは素晴らしい事だろうか。答えは否である。悪い人も必要なのである。また、劣っている人も必要なのである。要するに、すべての種類の存在が必要なのである。例えば、我々人間は、酸素を吸って生きているが、すべての生き物が酸素を必要とする存在だったらどうなるだろうか。おそらく、酸素の量が足り無くなり、すべての生き物が死滅してしまうであろう。要するに、二酸化炭素を必要とする植物が存在して初めて、すべての生き物は生きて行けるのである。すなわち、同じ性質の物ばかりいては、偏りが出来て存在出来なくなるのである。要するに人間も、様々な性格の人間が存在して初めて、人間一人一人が生きて行けるのである。すなわち、ただ1つしか無い正しい真理などと言うものは必要では無く、むしろ、あらゆるすべての存在が必要なのであり、それを多様性と言うのである。

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