高田義裕の人生論

今日の箴言

人間はどんな存在にも成れる。上空へと羽ばたく真っ白な鳩のようにも成れれば、腐敗した死肉を喰らう黒いカラスのようにも成れるのである。すなわち、人間は、最高の存在にも成れるし、最悪の存在にも成れるのである。このように人は、非常に多様性に富んだ、あらゆる未知の可能性を秘めている素晴らしい生き物なのである。例えば、淫行の限りを尽くした女が、誰の子供か分からない子を公衆便所で産み、それを放置して死なせた。それを密かに見ていた男が、それを警察に通報しない口止め料として、その女を自分の性の奴隷として犯しまくる。それによって産まれた子供をまた放置して死なせ、2人は警察に逮捕され、刑務所行きになる。その刑務所内でその男は男達から輪姦される。女は看守から密かに呼び出され、性的暴行を受け、その苦しみから逃れる為に独房内で自殺する。このようになる人も居れば、ある人は、犯人の男から自分の愛する子供を性的に暴行を受け、挙げ句の果てに殺された。犯人の男は逮捕され、死刑の宣告を受け、処刑された。しかし、その犯人の男には、自分の愛する子供がいた。すると、犯人に自分の子供を殺されたその人は、身寄りのいない犯人の子供を引き取り、死んだ自分の子供同然のように可愛がって育てた。そしてその子は立派に成人して、性的に搾取されている子供達を助けるための非政府組織、NGOを立ち上げ、そのリーダーとして世界を飛び回っている。犯人の子供を育てたその人は最後までその子に過去の事実を告げずに、その子の父親としての役割を演じ切り、死んだ。そんな神の様な人もいるのである。この様に人間とはピンからキリまで幅広い領域を持てる生き物なのである。

2.例えば、足が骨折した時、その折れた足はそれが治った時、足が骨折する以前よりも丈夫で強固になる。同様に人間も、厳しい逆境に突然見舞われて苦しみのあまりその心が折れてしまう。しかし、ひとたびそこから立ち直った後には、その人の心は逆境に遭う以前よりも強くなり、苦しみを耐える面で免疫力がつく。

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