今日の箴言
資力の乏しい人は誰からも好かれ無い。なぜなら、何も無いくせにプライドだけは高いからである。これは他の人から見れば、なんて生意気な奴だとしか感じられないだろう。しかしここで、視点を変えて、その本人の立場に立って考えて見るならば、本人からしたら、何も無いからこそ、プライドが欲しいのである。何も無い人にとって、プライドだけが唯一の心の拠り所であり、心の支えなのである。彼らはそれだけで、かろうじて自分の自尊心を保っているのであり、そのようにして、誰も自分の仲間になって貰えないからこそ、態度だけは大きく見せて、周りの人間からナメられないように武装しているのである。よって、どうか彼らを許してやって欲しい。彼らは実は寂しがりやであり、本当は心の繊細な人達なのである。彼らはその人生の途上において、常に邪魔者扱いされて来たから、他の人を敵視しているのである。彼らには純粋な愛情が甚だ不足している。彼らには愛が必要なのである。それも一時だけの愛では無く、長い期間にわたる愛情を必要としている。確かに彼らは態度は生意気かもしれないが、それは長い間、十分に愛情を受けて来なかった事によって、フラストレーションが徐々に積み重なって、そのような風貌になってしまったのである。彼らとて本当はそんな態度しかとれない自分自身に対し、辟易しているのである。これを熱い愛情を注ぐ事によって、その幾重にも重なって出来た、心のかさぶた(うろこ)を少しずつ剥がして行かなければならないのである。すなわち、人は自分の悪い部分を治す為には長い時間を必要とするのである。最低でも人は自分の内面を精錬する為には10年間はかかるのである。
