今日の箴言
昨今、人間は昔からそんなに変化していないのに、現在、ストレス社会が社会問題として浮上して来たのは、実際、人間一人一人の心の状態が、自分の立場ばかりを重んじ、自己主張の強い利己主義的傾向になって行ったからである。この事によって、その様な傾向が比較的薄かった昔の人々は、現代人の多くがストレスと考えるものをストレスとは見なさず、また感じなかったのである。よって、ストレスの原因はほとんどが、そのストレスを感じている人間達自身が、無意識に創り出してしまっているというのが真実のところである。よって、彼らは余りにも自分の立場を意識し過ぎている、すなわち、損得を考え過ぎているのである。これは、生産性の向上とコスト削減を重視する現代社会の現代病の1つであろう。よって、あまり自分の立場を意識しない様にし、自分の都合よりも、まず他の人の立場を優先して気遣うという利他的精神を培うよう努力するならば、ずいぶんとストレスが軽減され、肩の凝らない、堅苦しくない、楽な人間関係が築き上がって行くと思われる。
