高田義裕の人生論

今日の箴言

死とは何か。

人間の体は絶えず、新陳代謝を繰り返しており、これは言い換えれば、人体内部の細胞間での生と死、また、互いの栄枯盛衰の激しい戦いなのである。古くなった細胞の意志がいつまでも生き続けたいと思っては、新しい細胞が生まれてこないのであり、古い細胞が犠牲となって死んで初めて、体全体が生き続けていくことができるのである。すなわち、古い細胞が利己的になって、いつまでも死なないため、どんどん体全体の細胞は古くなっていく。そして、古い細胞の数が新しい細胞が生まれるという過程を凌駕する時、そこで初めて体全体の死が訪れるのである。よって、死とは、本来の正常な新陳代謝が機能しなくなる事によって得る結果なのである。すなわち、人間の死は、いつまでも死なない細胞が存在するために起こる現象なのである。

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