高田義裕の人生論

今日の箴言

人間は、自分の業績を、人に語って自慢しても、全く相手にはそれは伝わらない。むしろ、自分が立派な業績を上げていても、それを語らず、自慢せず、黙しているなら、他の人の方からそれを聞いてきて、何も語らないあなたに感銘を受けて、この人は、何と偉大な人であろうと言うのである。この様に、語らぬ方が、よほど語る事になるという事であり、むしろ、真に言うという事は、全く自分から言わずに、相手から語らせる事にあるのである。よって逆説的ではあるが、何事も本当にそうであるという事は、そうではないという事を言うのである。すなわち、自分自身とは、自分自身の物ではなく、相手の所有物であり、真理とは、真理の物ではなく、真理は、自分の事を真理であるとは自覚しないのである。よって、我々は、永久に自分自身になる事は出来ないのであり、真理は、永久に真理になる事が出来ないという事である。すなわち、永久に得られないという飢餓状態が、永遠に生きるという事なのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。