高田義裕の人生論

今日の箴言

近い将来、人々の日常生活の有り様はどのようになっていくだろう。まず今では当たり前にある、何かを所有するという価値観が無くなっていくだろう。そう、何かを所有するために必死で働いてお金を貯めるという生活様式自体が時代遅れなものとなるのである。すなわち、人々は所有したいという欲求がほとんど無くなり、すべてはレンタルの時代になるのである。要するに欲しい時に欲しい物を欲しいだけ利用して、不要な時はそれを返すという生活スタイルに変わるのである。すなわち、究極の物々交換制度が誕生するのである。例えば、インターネットのライン上で誰でも閲覧できる掲示板の様なものが表示され、そこには個人一人一人の要望の募集が貼り出される。例えば、ある人は非常に学校の勉強が得意で、勉強を他の人に教える事が上手なのであるが、その人はは引っ込み思案な性格で友達がいないというのが悩みである。それで勉強を教える代わりに誰かに友達になってもらいたいと言う募集を掲示板に貼る。そこでまた別の人がいて、その人は学校の勉強が大の苦手で勉強は出来ないが、非常に社交的な性格で誰とでも友達になれるタイプの人である。ここで両者の利害が一致し、勉強の得意な人は勉強が苦手な人に勉強を教える事で契約し、その勉強が苦手の人は勉強を教えてもらう代わりにその人の良き友達になってあげる事で契約し、互いに自分の能力や持ち物を交換することによって、お互いの欲求を満たす様にするのである。これからは誰がどこで何を必要としているのか、また、その代わりに何を提供出来るかと言う細かい正確な情報が世界レベルで開示されて、非常に効率の良い物々交換制度が成り立っていくのである。すなわち、何かを所有したい時に両者の間に媒体となっていたお金という貨幣制度が無くなっていくのである。すなわち、お金は必要無くなり、その代わりに、直接当人同士で互いの能力や持ち物を交換し合う新しい経済社会が到来するのである。これによって、現在よりも遥かに貧富の差の無い、互いにより対等で平等な人間社会が将来の人類の主要な生活スタイルとなるであろう。

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