高田義裕の人生論

今日の箴言

人は何かを得たと思うと、それを守ろうとして保守的になり、無活動になる。例えば、人が大金を手に入れたなら、その大金を失わないようにそれを守ろうとするし、人が幸せを得たなら、その幸福を守ろうと必死になる。すなわち、その得た状態を失いたくない故に、その立場なり、身分なり、権利なりにしがみついて離さない。すなわち、現体制の保守派となるのである。今の現代の社会情勢を見てみるがよい。すべての人間が今自分が得ている利権なり立場なりを固守して離さない。それ故に社会はイノベーション力を失い、新しい価値観を生み出すダイナミズムという変化を好まない、無活動で無気力な社会になって行くのである。その結果が今私達が経験している貧富の差の拡大、あらゆる弊害、不平等、不正、非民主的、暗黒政治、差別などの問題を助長し、保守派が大多数の社会はいずれ自己崩壊するのである。人間にとって本当に幸福である事とは、常に常識を疑い、既成観念を打破し、常識を覆すほどの向上心を持ち、常に新しいものを求めて、あえて危険を顧みず、まだ未知の世界へと挑戦してゆくアドベンチャー精神にこそあるのである。そこにはマンネリ化した安定感を望む怠惰な精神のかけらも無い。そこには常に現状に満足せず、常に飢えたオオカミのように、良い意味で貪欲なチャレンジ精神が宿っていなければならないのである。そうである、人間の人生とは、同じ場所に定住する市民では無く、荒野を旅する旅人の様でなければならないのである。

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