高田義裕の人生論

今日の格言

人間は自分の弱いところを強化し、自分の得意な分野をさらに向上させる努力をしないと、この人生という長い耐久レースに耐える事が出来ない。

[サンプル1.]  スポーツレーシングのル・マン耐久レースが始まった。ホンダはまず、全くノーマルな自家用車を走らせた。すると、まず、一番弱い所からシャシーが壊れていった。それからレースが進むにつれ、弱い箇所順からだんだんとボルトのネジが外れ、そうして遂に車はレースが終わらないうちにリタイアしてしまった。

[サンプル2.]   ホンダは去年の痛々しい敗北から学んで、まず車の弱い箇所を強く補強させた。そしてホンダの得意とするエンジンを載せて、再びル・マン耐久レースに挑んだ。その結果、去年と違って弱い箇所を強く補強させたおかげで、シャシーは壊れる事なく、レースを続けられた。しかし、一番ホンダの得意としていたエンジンがル・マン耐久レース用に作られていなかった為、あと1周という所でエンジンが火を吹き、リタイアした。

[サンプル3.]   ホンダは一昨年、自分達が得意として誇りにしていたエンジンが火を吹いた事にショックを隠しきれず、これではレースに勝てないと深く反省して、弱い箇所をさらに強くし、同時に得意とするエンジンも試行錯誤の末、ル・マン耐久レースに耐えられる以上のエンジンを新開発し、再びレースに臨んだ。その結果、ホンダはワールドレコードを叩き出し、トップ優勝した。

どうであろう、車も人間も同じである。人は自分の弱いところをまず直して強化していかなければならないのであり、それだけでは不十分で、自分の得意な能力も引き続き努力して伸ばしていかなければ、先ほどのレースのように、一番得意なエンジンで火を吹くような事になってしまうのである。すなわち、自分の強みを過信して、油断するとそこから壊れていくのである。

 

 

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