高田義裕の人生論

今日の格言

生きるという事は厳しい。なぜなら、生きるという事は、自分というものを売り込むという事だからである。すなわち、生きるという事は、自分という不完全で品質のあまり良くない商品を売り込んで、相手に買わせるようなものだからである。それには相当の自己表現力、すなわち卓越した営業力が必要だ。なぜなら私たちは格段優れているわけではない普通の凡人だからである。大半の人はこの比喩的な意味での口のうまさを磨いていないため、安く買い叩かれる。そう、ほとんどの人は実際の自分の良さを相手にアピールする事が上手にできない故に、自分の良さを発揮できずに終わる。すなわち、本当の自分を他の人に知ってもらう事が出来ないのである。特別な才能のある人なら優遇されるが、我々凡人は、一人一人個性が違うのに、凡人という有難くない表現でひとくくりにされてしまう。そう、本当はもっと別の分野で活躍できる可能性を持っているのに、自己表現力が乏しい故に、我々は望まない境遇に身を置かざるを得ないのだ。それだけ人間とは人間に対して自分を知ってもらうという事は大変難しい事なのである。要するにこの世の中は、才能がなくても、自分を売り込む営業力があれば、成功してしまうものなのである。逆にどれだけ才能があっても、自分を売り込む営業力がなければ、人生の敗残者となってしまうのである。世の中はこのように理不尽なものであるから、我々はもっと自己表現力を身につけよう。要するに相手に自分の事をよく知ってもらうための練習をするのである。例えば、あなたが内気なら、無理をして外交的に振る舞うのではなく、相手の話をよく聞いてあげる、という内気という受動的な性質が良さとして発揮できるように努力したりする事なのである。そう、大半の人は自分の弱点を隠そうとばかりするのであるが、逆に自分の弱点を良いふうに発揮できるように、自分に素直になってみる事である。そう、自分の弱点を直そうとしてもそれは非現実な事だから、自分の弱点を逆に利用してやるのである。まず自分に対して素直で正直になる事が人生においてうまく立ち回るコツなのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。