高田義裕の人生論

今日の格言

神学序説

神の存在を抜きにして、科学者たちはこの万物の根本的存在とは何か、と日々、明らかにしようと努めている。しかし、それは決して答えの出る事のない、終わる事のない無駄な作業である。例えて言えば、この人間社会を本当に正しく守れるのは誰か、と問う事と同じである。それは警察官であると人は考えるかもしれない。しかし、警察官も一皮むけば、ただの人である。この世には警察官の犯した誤認逮捕や、不正行為や、賄賂行為などの犯罪は後を絶たない。すると、ある人は言うだろう。警察を取り締まる警察を作ればいいと。しかし、もしそうしたとしても、警察を取り締まる警察もまたいずれ違反行為を犯すであろう。そして、人は無限に警察を取り締まる警察のさらにまた警察を考えざるを得ない。そう、これは決して解決する事の出来ないねずみ講、もしくはイタチごっこに過ぎないのである。要するに、神を認めない科学者たちも同じような間違いを犯しているのである。もし、彼らは、ある万物の究極の存在を発見したとしても、それによって、さらにまた、別の問題を発見し、また、そのための解決策の理論を提唱しても、その代わりにまた別の問題が現れるのである。どうであろう、どちらも同じような事ではないだろうか。すなわち、結論として、万物の究極的存在であり、根本的存在である神の存在を認めずして、物事の究極的、絶対的なものとは何かを追い求めようする考え方自体が既に論点からずれており、間違っているのである。

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