高田義裕の人生論

今日の格言

本当の事は誰も何も言わない。なぜなら、それは余りにも残酷過ぎるから。あなたは面と向かって、愚かな者に愚かな者と言えるか?醜い者に醜い者と言えるか?良識をわきまえているなら、本人に直接に言いはしないだろう。しかし私はあえて本当の事を言おう。我々は自由人ではない。我々は塀のない牢屋で生まれた囚人に過ぎない。生まれつき罪の奴隷であり、しかも死刑囚である。我々の生まれたこの世の中は巨大な牢獄であり、地獄の一丁目である。我々は無価値である。その証拠に苦しい労働をしなければ生きていけないからである。もし誰にでも価値があるのならば、苦しい思いをして生きる必要はないからである。価値のある商品はショウウインドウに高価で飾られているように、私達に、もし、価値があるのなら、高価で売られ、人々がこぞって欲しがるはずではないか。しかし現実は厳しく、誰もが皆、自分の身の肉を食べている。これこそが本当の現実なのである。

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