高田義裕の人生論

今日の格言

人はよく公平に、フェアーに物事を決めましょう、と言うが、およそこの世に公平でフェアーな立場にある人間など1人もいないのである。例えば、私は何も悪い事をしていないからフェアーな立場であると言っても、その人が生きていけるのは仕事をしているおかげで給料を貰って生活しているのであり、その仕事自体がすなわち、その人の勤める会社がある政治組織と深い関わりを持っていたり、そして、その政治組織は世間では右翼派として社会に影響を及ぼしている場合がある。すなわち自分には直接関係のないところであなたは意識していなくても、左翼派か、右翼派かのどちらかに身を守ってもらっているのである。いくら私は右翼派ではないと言っても、自分の勤める会社が右翼派と仲良くしているのであれば、あなたは世間的から見て、望まない右翼派なのである。同様に自分は左翼派ではないと言っている人がいても、自分の勤める会社が左翼派と仲良くしているのであれば、あなたは世間的から見て、望まない左翼派なのである。要するに左翼派でも無く、右翼派でもないと本人はどれだけ思っていても、結局はどちらかに傾いているのである。よって、誰も公平で、どこにも所属していないフェアーな立場など初めから持っていないのである。すなわち私達は他の誰の立場をも批評など出来ないのであり、人間が物事を公平にフェアーに決める事は出来ないのである。ただあるとすれば、その時勢での人気のある考え方なり、理想なりがその時勢での公平でフェアーな立場とすり替わっているのである。

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