今日の箴言
昨今のニュースを見て感じるのは、インターネットというものは計り知れない力を持っているという事だ。特にヤフーのニュースの記事の後に、一般の人達が書いた感想や意見の記事が載せられているのだが、それは第三者の役割を果たしており、非常に有益で参考になるものだ。また誰かの投稿した映像が瞬く間に世界中に拡散し、その内容に問題があるなら、それは[炎上]という形をとって全世界の人々に影響を及ぼす。すなわち、インターネットの個人的な書き込みが、一流企業やある国の政府の行く末をも左右するほどの権威を持つようになったのだ。人類歴史史上、個人の意見がこれほどまでに広範囲に世の中に対して、影響力を持つようになった事はかつてない。これは一種の革命であり、全く新しい文化の出現である。これは政府やマスコミに次いで第三の権威と成り得る。一般大衆が物申す時代になったのだ。これはある意味喜ばしい事だと言えるだろう。しかし、悪い側面もある。それは問題を起こした1人の個人に対してインターネットの投稿を通して多数の人から誹謗や中傷の書き込みが相次ぎ、周りから袋叩きにされるという間違った力の行使の仕方も生じてくるという事である。すなわち、現在インターネットは誰の権威の元にも置かれていない野放し状態になっているという事だ。これは良い意味で言えば自由とも言えるし、悪い意味で言えば無法地帯とも言えるものである。