高田義裕の人生論

今日の箴言

初めから死すべきものとして設計され、造られた生き物は、生きているうちから、死を意識しない性質を付与されている。要するに、自分がいずれ死すべきものである事を知らないのである。例えば、ライオンや牛や犬は、自分はいずれ死ぬのだ、と言って嘆き、泣くだろうか。いや、決してそんな意識や自覚は有していない。それに対し、人間は生きているうちから、自分達がいずれ死ぬ事を知っている。また、どうすれば死ねるかの方法も知っているのである。すなわち、自分がいずれ死ぬことを意識している、もしくは、自覚しているという事は、本来なら、初めから、死すべきものとして設計され、造られていないという事を意味しているのである。よって、死ぬ事を知っている事が人間は本来なら死なないという事を逆証明しているのである。

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