高田義裕の人生論

今日の箴言

はっきりと言っておく。すべての断定は、否定される為にあり、すべての勝利は、破られる為にあること。すなわち、およそこの世界に、過去も今も、そしてずっと将来においても、確実にこれはこうであると結論付けられるものは決してないのである。この世界には、確実な答えなどというものは存在しないのであり、よって、単純にこれは治るとか、これは確実に効果があります、などという宣伝文句に決して惑わされてはならないのである。

2.はっきりと言っておく。その状態において、当然次に予想出来るような、無機質なものではない、全く不自然な程に、反発しようとする力(反作用)こそ、生命力(生きる)というものであり、険しい山を何十キロもある荷物を背負って登る、重力に逆らってさらなる高みを目指して歩むということが、命という活動力なのである。よって、性的衝動が生じたから、それに任せてセックスをする、もしくは、食欲を感じたから、食事をするという、いたって自然的行動の事を生きているとは言わないのである。要するに、ただ欲望のままに従って行動する事は、それだけでは、死んでいるのである。すなわち、ここで言えば、自らの内に、淫らな性的欲情が湧き出て来ても、それを抑え、その欲望に屈しない自制心こそが、生命力なのであり、空腹になっても、その食欲を抑える精神力こそが生きているということなのである。大半の人々は、自分の欲望に血に至るまで抵抗した事が無く、欲望のままに生きている点で、既に死んでいるのである。

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