高田義裕の人生論

今日の箴言

物事の当然の正しい順序として、まず、自分の手の内を見せて、まず自分の方から、心を開くから、その後に初めて、相手の人も心を開いてくれるのである。これと同様に、何事も、自分が何か人から得るのに値するほど偉いとか、誉れある人間だからという理由で人はあなたに与えてくれるのでは決してないのである。そうではなく、まず自分から、率先して相手に与えていくから、初めて、相手も自分に与えてくれるのである。これが、本来の人間関係の当然の、かつ、健全な正しい順序であるのである。しかし、この世の中に孔子の言う立派で賢い君子という存在が居なくなると、世の中は、こせこせして、小利口ばかりが横行する様になる。すなわち、生きた立派な手本になる人物が居なくなると、世の中の人々は、皆、損得勘定で物事を捉えがちになるのである。そうなると、当然、社会は、法治国家ではなく、汚職や賄賂、差別、横領が当たり前の不健全な社会になるのである。いわゆる人治国家である。現在の民主主義も、賢くて模範的指導者が居ない為、まともな正しい方向性も与えられないので、だんだんと衆愚政治化して行っているのである。衆愚政治とは、この場合、多数決主義になるという事であり、意見の多い方が正しいとされる政治体制である。しかし、歴史の必然として、多数派が常に正しい選択をするのは、稀で、古今東西、常に正しいのは、少数派な人達(マイノリティー)なのである。物事は短期的な利得で捉えられがちになり、それは、地球全体に悪影響を及ぼし、いずれは、人類社会の滅亡が頭をもたげて来るのである。物事は、常に長期的な利得で考えていかなければ、良くなって行かないのであり、今さえ良ければいいという考えで、将来の息子や孫達の事も視野に入れた、長期的計画を人類は、探っていかなければならないのに、それを視野に入れず、このまま排気ガス汚染、産業廃棄物の垂れ流し、貪欲な利得主義を続けていたら、必ず自滅するのである。昨今の世界中で起きている大規模な自然災害は、その日がもう近いという事を、前もって我々人類に警告を与えているのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。