高田義裕の人生論

今日の格言

昔はもっと時間は遅く流れていた。産業革命以前は時間に追われる事もなく、1日の厳しいノルマが与えられていたわけでもない。しかし、産業革命以後、交通手段やコンピュータなどの向上で日常生活が便利になり、豊かになると、それに応じて仕事の量は増え、仕事の質も高いものが要求され、スピード、すなわち効率性が求められるようになった。人間の人生においても同様である。人は幼児から子供時代までは時間がゆっくり流れていた。しかし成人し、大人になり、いろいろ経験を積んで自分の問題解決能力が高くなると、それに応じて自分にのしかかってくる問題の量や質も多くなり、難易度も高くなるということである。すなわち、人がある問題というハードルを乗り越えると、その次に休む暇もなく次の新たな問題というハードルがのしかかってくるのである。これは次から次へとやってくる波に対応しなければならないサーフィンのようである。よって人間性が高くなるほど与えられる課題も難易度が高くなり、人間性が低いほど与えられる課題の難易度も低くなるという事である。自分はそんな厳しい目に遭いたくないと思ってそこから逃げていくと、それは仕事をサボるようなものであり、課題の難易度は低くても、課題は山積するばかりであり、いずれは膨大な量の問題と強制的に対峙しなければならなくなり、結局は酷い目に遭う事になる。よって人は生きている限り、死ねまで荒波という大海を泳いで行かなければならないのである。

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