高田義裕の人生論

今日の格言

なぜ、みんな離婚をするのか。

男性であるあなたはレストランに食事をしに行った。すると非常に美しいウェイトレスの女性がとびきり美しい笑顔であなたを迎えた。すると、あなたはそれを見て、一目惚れしてしまい、なんて素敵な女性なんだと思い、心の中で自分の結婚相手として理想の人だ、と思った。まさにここに大きな落とし穴がある。あなたが見たのは、彼女が仕事のために自分の全力を尽くしてあなたにとびきりの笑顔という感情労働をしてくれたのである。すなわち彼女としては普段の本当の自分の姿では無く、あえて意識して好意を持たれるように一生懸命自分を作ったのである。すなわち、あなたは彼女の結構無理をして作り笑顔をした本当の彼女では無い彼女を愛したのである。実は彼女は本当は内気で、なんとかその内気な自分を変えたいと思い、結構無理をして接客業にチャレンジしていたのである。実際に仕事が終わった後は、彼女はとてもくたびれて、自宅ではうつ状態であった。すなわち、こういう事である。人という者は誰しも、人には言えない過去や悩みを抱えている。ある人は今は明るい性格だが、昔は根暗で陰気な性格だったりする。それで子供の頃、みんなからいじめられていた。その様に、人に言えない過去があったりする。また、ある女性は大変、今は魅力的な人なのだが、昔、過去に自分の好きな男性にフラれて自殺未遂を起こしていたりする。その苦しみゆえに、心の病を抱えて、精神薬を飲んでいたりする。そうなのだ、人は恋愛をする時、相手の人の今現在の姿や見た目で判断してしまう。すなわち、相手の人間のこれまでの歩んできた紆余曲折を知らない。本当は相手は自分の悪い癖や習慣を隠してあなたと接しているかもしれないのである。それを知らないまま、結婚したりする。そして一緒に生活して見て、初めて相手の悪い癖やだらしなさを発見する。ここであなたはようやく気付く。彼(彼女)がこんな人だとは思わなかった。しまった、こんな人なら結婚するんじゃなかった、と後悔するのである。そして当然の結果として、2人は性格が合わない為に離婚するのである。人という者は、幼児からの基本的な性格というものは実は変えられない。本人はそれに十分悩み続けてきて、努力をし、成人になる頃にそれを克服したと思っているかもしれないが、実際には基本的なベースは今も引きずっているものなのである。例えば、小さい頃から内気な人は、それを悩んで、外交的な性格になろうと努力してきて、今では、社交的な人物として周りからは映っているかもしれない。しかし、本当は、完全に内気な性格を直せない自分に自信を持っていないかもしれないのである。この様に、1人の人間がどういう人間か、判断するためには、幼い頃から歩んできたその人の遍歴を辿らなければならないのである。すなわち、視野を広く持って、その人の人生全体から眺めなければ、本当のその人の日頃の行動の動機が何かわからないのである。それをせずに、今現在の一瞬のその人の全力を出して作った良く見せている部分だけを見て、その人を判断してしまうから、後でこんなはずでは無かった、と後悔する事になるのである。よって相手が自分にとって、ふさわしい相手かを見極めるためには、相手の一番、悪い点を見るべきである。そうして、相手の本当の自分を出している時を観察すべきである。もし、相手の一番気を許している時の素の部分を見て、それでもそれがあなたにとって許せる許容範囲であるならば、その人と結婚すれば良い。そうすれば、すでにあなたは結婚する前から相手の一番悪い部分を知っていてあえて結婚するのであるから、後で後悔する事も無く、離婚せずに結婚生活を続けていけるはずである。であるから、私が思うのは、お互いに好きになったのなら、いっぺん結婚せずに、一緒に住んで同棲してみると良い。そうすれば、いやでも相手の悪い性癖が見えてくるから、そこで結婚すべきか、しないべきか判断すると良い。そうすればあなたの人生において離婚という世間から見て汚点となる選択を避ける事が出来るはずである。

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