高田義裕の人生論

加算法から減算法へ。

我々の今までの文明は皆、加算法であった。例えば、車や電気製品などの機械製品を作るとき、それはどのようにして作られるか?まず、部品を作り、それらを組み合わせて1つの製品を作るのではないだろうか?すなわち、部品という要素を1つ1つ付け足して1つの大きな集合を形成させるのである。しかし、これからの21世紀は全く違う方法で物を作ることになる。それは減算法である。例えば、我々の回りにいるすべての生物や我々の人体はすべて減算法で作られている。いわば、我々の人体の中にある、すい臓や肝臓などの臓器は部品ではない。なぜなら、我々の人体は組み合わせられて出来たものではなく、産み落とされて出来たものであり、外部から徐々に手を加えられ、何かを付け足して出来たものではないからである。我々は皆、母親という大きな母体から分かれ出てきたものだからである。すなわち、母体という全体から胎児という部分を引いたものが人体なのである。だから、自動車の様に、エンジンが壊れたからそれを外から取り出して、新しいものに付け替えるというわけにはいかない。心臓が壊れたから、その心臓を取り出して外から新しい心臓を付け替えるわけにはいかないのである。よって、ここで、今までの我々の世界の常識である、小さいものを付け足して大きいものにするという固定観念を捨てねばならない。すなわち、1+1+1+1+1…=∞という意識を捨てることである。これからの世界の常識の標準は、全体から部分を差し引いてゆく減算法、すなわち引き算的思考に切り替えていかなければならない。すなわち、1+1+1+1=4という考え方ではなく、5-1=4という発想をしていかなければならない。よって、唯一全能の神エホバの作られたこの大宇宙は、すべて減算法で作られている。すなわち、全宇宙を考えた場合、地球が壊れたから、その地球を全宇宙の外の世界から取り出して、別の新しい地球に取り換えるというわけにはいかないのである。地球とは、全宇宙から生まれ出てきたものであり、逆に言えば、地球1つでも失ったら、それは全宇宙を失うことに等しいのである。これは、例えれば、チョコレートパフェの一番下の部分だけを食べようとしても、そうするなら、それはチョコレートパフェの上の大部分を取り除かなくてはいけなくなることと、同じである。すなわち、この全世界の成り立ちは、all in one ということであり、また、one for all, all for one ということである。人間社会も同じことである。あなたという存在は、人類全体に影響を及ぼす。ある1人の人が苦しめば、人類全体が苦しむのである。今までの加算法で言えば、あなたという存在は、全人類の中のほんの1人に過ぎないし、たとえあなたが死んでも世の中は何の影響もないという考え方が当たり前だった。まさに進化論的発想である。しかし、これからは全く違う。これからの減算法では、あなた1人が苦しめば、みんなも苦しむのである。よって、勇気を出しなさい。あなたという存在がいなければ、この全宇宙も存在しないのである。まさに聖書にこう書かれてある。ルカによる書、12章6と7節、すずめ5羽はわずかな価の硬貨2つで売っているのではありませんか?それでも、その1羽といえども神エホバのみ前で忘れられることはありません。ところが、あなた方の髪の毛までがすべて数えられているのです。恐れ、怯えることはありません。あなた方はたくさんのすずめより価値があるのです。

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