高田義裕の人生論

今日の箴言

成功者とは誰の事か。それは置かれた所で咲く花の様である。花はたくましい。花は自分の咲く場所を選べない。それでもそこに一輪の花を咲かす。砂漠で生まれても、砂漠の中で咲き、高山の極寒で生まれても高山の極寒で咲く。花だって自分が種を落とす理想的な状態の場所を好むはずである。心地よい太陽の光と、したたる水、そして肥えた土に根を下ろしたいはずなのである。人間も同様である。人は自分の親を選べない。ましてや、人は自分という存在を選んで生まれて来たわけでは無い。人は自分の親が好きで無いし、自分の事も好きでは無い。人も自分が生まれる理想的な条件で生まれたいはずである。お金持ちの何不自由無い家、理想的な父と母、たくましい体力のある体、ずば抜けて優れた明晰な頭脳、考え始めたらキリが無い。しかし、成功する者は、どんな条件に身を置かれても、そこで全力を尽くす。砂漠の様に乾いたつまらない人間関係でもコメディアンの様に面白くして楽しむし、極貧の中でも、極貧を満喫する。そうどんなに過酷な状態に置かれても、それを楽しめてしまうほどにまで努力するし、心の豊かさを忘れない人なのである。そう、彼らは、極限状況にまで自分を試した人達なのである。大海を見るがよい。荒れ狂い、猛烈な波しぶきを吹き上げているのは、海の表面部分だけでは無いか。あなたは何でも物事の表面だけを見て、その激動に怯え、惑わされる。大海の海の深い部分はいつも穏やかで、安定し、ゆったりとしている。同じ様に、物事も表面的には、猛烈な波しぶきの様に苦しく厳しいと感じてしまうが、成功者は、あえてその絶望の真ん中へひたすら突き進む。天を見よ。地の表面部分だけは風があれふぶき、大雨が降り、雷が鳴り響いていても、それに負けず、まっすぐ上を見て雲の遥か上を突き進んで行くなら、突然、天が開け、そこにはいつも晴れ渡った穏やかで安定した世界があるのである。台風を観察せよ。周りは暴風雨で荒れ狂っているが、それでも、めげずに台風の中心を進むと、突然、無風状態の穏やかな世界に突き出る。そう、それは台風の目の中である。ライオンに手を噛まれたらどうするか。手を引っ込めて逃げようとするから、ライオンは腕を引きちぎるのである。そこで逆に勇気を持ってあえてライオンの口の中に手を突き出せ。ライオンは驚いてあなたの手を口から吐き出すであろう。そうである。もはや何の救いも無い絶望的に見えるような状況に嘆いたり、そこから逃げようとするのでは無く、むしろその真ん中へ突き進むのである。そうすれば、絶望の中心は台風の目のように穏やかで平安があり、そこには希望で満ち溢れているのである。そうする者こそが初めて成功者になれるのであり、成功した者だけが、初めて自分の望む理想の環境を選べる様になるのである。よってあなたも、今置かれている自分の環境や状況をただ嘆いたり、そこから逃げようとするのでは無く、その置かれた所で全力を尽くすのである。そうすれば、必ず、誰にでも勝利の女神が微笑んでくれるのである。

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