高田義裕の人生論

今日の箴言

この世の中を良くしようとしても、容易に変わらないのは、全人類の大半は、保守的だからである。確かに今の世界の現状は経済的にも厳しく、大きな諸問題を多く抱えている。しかし人間の心理というものは、確かに今、経済的に厳しくて、苦しくても、変化する事を大半の人が望まないのだ。それはなぜかと言うと、誰かが今の社会体制を変えると言っても、大半の人々はそれに対して疑心暗鬼であり、不安を感じるのだ。何しろ、今までの生活がずっと続いて来て、多少苦しくても、人々はそれに慣れて順応してしまっているからである。変に世の中が変わって、今よりも生活が悪くなる不安もあるし、また、新しい変化に、また初めから自分達が今までのやり方を捨ててまで、順応しなければならない事を億劫にめんどうに感じ、急な変化に対応するだけの犠牲を払う価値があるかという確実な保証も無いから、結局、今のままで我慢した方がマシだという現状維持派に終始してしまうのである。全人類を100%とすれば、30%の人が改革を望んでいる。そして政治に興味の無い人達の割合も20%いる。30%+20%で50%の人が改革を望んでいても、残りの50%の人々が現状維持派、すなわち、保守派なのである。よって、賛成派50%で、反対派50%で、プラスマイナスゼロになり、結局は、何も変わら無いという事になる。要するに、世界を本当にチェンジする為には、よほど指導力のある、常に具体的な、効果のある改革案を人々に開示して、人々の信頼を得られる様な、立派で公平な指導者で無いと、世界を変える事は出来ないのである。

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