今日の箴言
人は幸せになろうとして幸せになる事は出来ない。あなたは、本当にその物事に集中している時、自分は今集中している、と意識するだろうか。意識してはいない。いやむしろ、意識していては、集中出来ないのである。よって、同様に、自分は幸せになるのだ、と意識した瞬間に、幸せはどこかに飛んで行くのである。すなわち、幸せになろうと意識する事によって、それは欲望の対象に変化してしまうからである。しかし、こうも言える。幸せとは、いつもその人自身の心が決める。なぜなら、あなたが今、私は幸せだ、と実感し、意識する事が幸福感だからである。幸福感こそ幸せに他ならない。この時の意識は欲望では無い。例えば、人に親切にする時、親切にされた側は、あなたの純粋な助けたいという気持ちに親切にされた、と喜びを感じるのであり、もし、自分は親切にしてやろう、そして相手にいい人だと思わせようという動機で親切にするなら、親切にされた側はすぐにその狡猾さを見抜き、この人は自分をいい人だと私に思わせたくてわざと親切そうに見せているだけだ、と嫌悪感を抱くであろう。すなわち、そこに利得を得たいという欲望が入り込んでしまっては、すべては台無しになってしまうのである。よって、物事を行う時は損得抜きで、ただひたむきに純粋な気持ちで行うなら、それはすべて成功するのである。
